ブラジルにおける登録の簡素化に向けた4ヶ年計画
ブラジル産業財産庁(INPI)は、世界基準を目標とする4年間の戦略計画(2023-2026)を発表しました。この計画には、幅広い変革を網羅する目標が設定されています。
INPIは、2026年までに特許出願の技術審査(出願日から起算)を現在の6.9年から2年に短縮、異議申立のない商標登録出願の技術審査を現在の10ヶ月から1ヶ月に短縮、商標無効の行政手続きにおける判断時間を現在の42ヶ月から15ヶ月に短縮することを目指します。
<特許>
特許登録の品質と迅速さを最適化するため、人工知能ツールを含む特許審査手続きの一部を自動化する予定です。さらに、大学などの機関と協力することで、第三者による調査の実施を検討しています。また、INPIの規範と、Global-PPHを含む早期審査手続きの基準を更新する予定です。
<商標>
知的財産法の改正に加え、商標の技術審査における調査の廃止を検討します。また、異議申立手続きも簡素化される予定です。商標の二次的意味を認識し、非伝統的商標を登録するための手続きを実施する予定です。
<意匠>
まず、国際意匠登録のためのハーグ協定の運用に、重点を置く予定です。戦略的課題には、メルコスール諸国を中心とした知的財産の地域統合への誘因や、地理的表示の海外登録に関するリスボン協定へのブラジルの加盟に向けた準備も含まれています。